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地震観測井って?
H7年1月の阪神淡路大震災以後、全国で地震観測施設の整備が進められています。ドリコは、H5年10月に「防災科研横浜地震観測井削井工事」で深度2000mの観測井を設置し関係者の方々から高い評価を頂きました。その後、各研究機関の「地震観測井」を施工してきました。(表1)
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| 白子地殻活動観測井 |
掛川地殻変動観測井 深層ボーリング |
日本はユーラシアプレートの東端に位置し、太平洋プレートやフィリピン海プレートが沈み込んでいる場所です。このため地震が多く、世界中で地震研究に最も適した場所と言われています。日本の地震観測網の精度と密度は、世界のトップレベルです。このような地震研究にもドリコの掘削技術が役立っています。
「地震観測井」とは、「地震計センサー」を設置する井戸のことです。「地震計センサー」は、傾斜計、方位計、加速度計(XYZ)、歪計(ひずみけい)、温度計、送信装置、などを組み合わせたもので、直径約10cm〜15cm、長さ2〜11m程度。調査観測の目的に応じて調整されます。
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高感度地震観測施設の概要
(科学技術庁防災科学研究所HPより)
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| 3成分歪計挿入 |
観測小屋 |
地震観測井の役割
まず「地震」を、"割り箸が折れる現象"に例えてみます。割り箸が折れるときは、折れる前に"ミシミシ"と音がして"パキン"と折れます。この折れる前の"ミシミシという音"を聞くことができれば地震を事前に予測することが出きます。この"ミシミシという音"を聞くには、地下深部に高感度の地震計や歪計を設置し、精度の高い観測をする必要があります。深ければ深いほど"震源"に近く、より高い精度で常時微動や岩盤の歪を観測することができます。地表付近の地震計は、鉄道、自動車、工事現場、生活騒音などの振動がノイズとなって精度の高い観測が出来ません。大きな災害が予想される都市部では、特にノイズが大きく、精度の高い観測が困難です。そこで、地下深部に感度の地震計を設置する計画が進められているのです。
観測井掘削技術
(1)掘削傾斜角度3度以内
地震観測井の掘削工事で最も難しい点は、掘削孔の傾斜角度を垂直から3度以内に掘削することです。3度以上の傾斜角度があるとセンサーが正常に作動しなくなるためです。
"傾斜角度3度"がどの程度か?を想像してみます。これは、1.5mの高さから、地上の直径φ15.7cmの的に当てるようなものです。実際には、岩盤の亀裂や、破砕帯、礫岩のために、垂直に掘削しても、徐々に傾斜が発生することもあり、掘削作業には、極めて高い技術が必要となります。
(2)地球の揺れ(地震)を観測する為のフルホールセメンチング
地震観測井では、完成度の高いフルホールセメンチング技術が必要です。観測井のケーシングパイプ(孔内仕上げ管)と岩盤がしっかりと固定されていない場合はケーシングパイプが孔内で揺れてしまいます。これでは、"地球の揺れ(地震)"を計っているのか"ケーシングパイプの揺れ"を計っているのか分かりません。岩盤とケーシングパイプを、しっかりと密着させるためには豊富な経験と高度な技術を必要とします。
地震観測井構造の種類
(1) 歪計設置型:孔底部を、裸孔仕上げにして、セメントで歪計センサーを埋め固め岩盤の歪を測定します。
(2) ケーシング内台座設置型:非磁性ケーシングパイプ内の台座にセンサーを設置します。
今後の地震観測井計画
九州地方、北陸地方、東北地方北海道地方で観測井整備が進められています。また、将来的には深度3000m級の観測井も提案されています。今後もドリコの豊富な経験と技術を生かし"質の高い掘削技術"で社会に貢献します。
| 観測井 |
場所 |
発注者 |
深度 |
| 横浜地区地殻活動観測井 |
横浜市旭区川井宿町 |
建設省関東地方建設局(科学技術庁防災科学技術研究所) |
2,045m |
| 陸中普代地震観測施設 |
岩手県下閉伊郡普代村 |
東北大学理学部地震予知・噴火予知観測センタ− |
500m |
| 階上地震観測施設新設 |
青森県三戸郡階上町 |
東北大学理学部地震予知・噴火予知観測センタ− |
518m |
| 戸田地殻傾斜観測井 |
静岡県田方郡戸田村 |
科学技術庁防災科学技術研究所 |
104m |
| 塩山地殻活動観測井 |
山梨県塩山市 |
建設省関東地方建設局(科学技術庁防災科学技術研究所) |
1,230m |
| 古川町微小地震観測井 |
岐阜県吉城郡古川町 |
建設省中部地方建設局(科学技術庁防災科学技術研究所) |
103m |
| 深良地区地震・傾斜観測用観測井 |
静岡県裾野市深良 |
神奈川県温泉地学研究所 |
100m |
| 掛川地殻変動観測施設 |
静岡県掛川市富部 |
気象庁地震火山部 |
500m |
| 川上村地殻活動観測井 |
奈良県川上村 |
建設省近畿地方建設局(科学技術庁防災科学技術研究所) |
103m |
| 黒滝村地殻活動観測井 |
奈良県黒滝村 |
建設省近畿地方建設局(科学技術庁防災科学技術研究所) |
103m |
| 西条市地殻活動観測井 |
愛媛県西条市 |
(科学技術庁防災科学技術研究所) |
113m |
| 丹原町地殻活動観測井 |
愛媛県周桑郡丹原町 |
建設省四国地方建設局(科学技術庁防災科学技術研究所) |
203m |
| 吾北村地殻活動観測井 |
高知県吾川郡吾北村 |
建設省四国地方建設局(科学技術庁防災科学技術研究所) |
103m |
| 勝浦地殻活動観測井更新 |
千葉県勝浦市 |
科学技術庁防災科学技術研究所 |
掘削無し |
| 白子地殻活動観測井 |
千葉県長生郡白子町 |
科学技術庁防災科学技術研究所 |
203m |
| 養老断層(南濃地区)ボ−リングコア解析 |
岐阜県南濃町 |
通商産業省工業技術院地質調査所 |
掘削無し |
| 五ヶ瀬町高感度地震観測井 |
宮崎県五ヶ瀬町 |
科学技術庁防災科学技術研究所 |
103m |
| 北川町高感度地震観測井 |
宮崎県東臼杵郡北川町 |
科学技術庁防災科学技術研究所 |
203m |
| 椎葉村高感度地震観測井 |
宮崎県椎葉村 |
科学技術庁防災科学技術研究所 |
203m |
| 諸塚村高感度地震観測井 |
宮崎県東臼杵郡諸塚村 |
科学技術庁防災科学技術研究所 |
103m |
| 南郷村高感度地震観測井 |
宮崎県東臼杵郡南郷村 |
科学技術庁防災科学技術研究所 |
103m |
| 東郷町高感度地震観測井 |
宮崎県東臼杵郡東郷町 |
科学技術庁防災科学技術研究所 |
103m |
| 西米良村高感度地震観測井 |
宮崎県児湯郡西米良村 |
科学技術庁防災科学技術研究所 |
103m |
| 川南町高感度地震観測井 |
宮崎県児湯郡川南町 |
科学技術庁防災科学技術研究所 |
203m |
| 須木村高感度地震観測井 |
宮崎県西諸県郡須木村 |
科学技術庁防災科学技術研究所 |
103m |
| 国富町高感度地震観測井 |
宮崎県東諸県郡国富町 |
科学技術庁防災科学技術研究所 |
103m |
| 佐土原町高感度地震観測井 |
宮崎県宮崎郡佐土原町 |
科学技術庁防災科学技術研究所 |
203m |
| 都城市北高感度地震観測井 |
宮崎県都城市御池町 |
科学技術庁防災科学技術研究所 |
103m |
| 都城市南高感度地震観測井 |
宮崎県都城市妻ヶ丘町 |
科学技術庁防災科学技術研究所 |
103m |
| 日南市高感度地震観測井 |
宮崎県日南市大字上方 |
科学技術庁防災科学技術研究所 |
203m |
| 中深層地震観測井(岐阜県羽島市) |
岐阜県羽島市下中島石田 |
科学技術庁防災科学技術研究所 |
1,530m |
| 矢巾町高感度地震観測井 |
岩手県紫波郡矢巾町 |
科学技術庁防災科学技術研究所 |
103m |
| 花巻市北高感度地震観測井 |
岩手県花巻市鉛 |
科学技術庁防災科学技術研究所 |
103m |
| 花巻市南高感度地震観測井 |
岩手県花巻市中笹間 |
科学技術庁防災科学技術研究所 |
153m |
| 東和町高感度地震観測井 |
岩手県和賀郡東和町 |
科学技術庁防災科学技術研究所 |
103m |
| 釜石市高感度地震観測井 |
岩手県釜石市甲子町 |
科学技術庁防災科学技術研究所 |
103m |
| 金ヶ崎町高感度地震観測井 |
岩手県胆沢郡金ヶ崎町 |
科学技術庁防災科学技術研究所 |
153m |
| 一関市西高感度地震観測井 |
岩手県一関市厳美町字祭畤 |
科学技術庁防災科学技術研究所 |
253m |
| 一関市東高感度地震観測井 |
岩手県一関市厳美町字入道 |
科学技術庁防災科学技術研究所 |
103m |
| 陸前高田市高感度地震観測井 |
岩手県陸前高田市矢作町 |
科学技術庁防災科学技術研究所 |
103m |
| 厚真町高感度地震観測井 |
北海道胆振支庁勇払郡厚真町 |
科学技術庁防災科学技術研究所 |
156m |
| 室蘭市高感度地震観測井 |
北海道胆振支庁室蘭市香川町 |
科学技術庁防災科学技術研究所 |
565m |
| 追分町高感度地震観測井 |
北海道胆振支庁勇払郡追分町 |
科学技術庁防災科学技術研究所 |
103.6m |
| 穂別町高感度地震観測井 |
北海道胆振支庁勇払郡穂別町 |
科学技術庁防災科学技術研究所 |
105m |
| 豊浦町高感度地震観測井 |
北海道胆振支庁虻田郡豊浦町 |
科学技術庁防災科学技術研究所 |
105.5m |
| 白老町高感度地震観測井 |
北海道胆振支庁白老郡白老町 |
科学技術庁防災科学技術研究所 |
180m |
| 大滝村高感度地震観測井 |
北海道胆振支庁有珠郡大滝村 |
科学技術庁防災科学技術研究所 |
203m |
| 清水市高感度地震観測井 |
静岡県清水市西里 |
独立行政法人防災科学技術研究所 |
122.5m |
| 伊東市高感度地震観測井 |
静岡県伊東市鎌田 |
独立行政法人防災科学技術研究所 |
304.0m |
| 藤枝市高感度地震観測井 |
静岡県藤枝市本郷 |
独立行政法人防災科学技術研究所 |
104.0m |
| 芝川町高感度地震観測井 |
静岡県富士郡芝川町長貫 |
独立行政法人防災科学技術研究所 |
308.0m |
| 函南町高感度地震観測井 |
静岡県田方郡函南町 |
独立行政法人防災科学技術研究所 |
204.0m |
| 西伊豆町高感度地震観測井 |
静岡県加茂郡西伊豆町 |
独立行政法人防災科学技術研究所 |
107.0m |
| 川津町高感度地震観測井 |
静岡県加茂郡川津町 |
独立行政法人防災科学技術研究所 |
211.0m |
| 南伊豆町高感度地震観測井 |
静岡県加茂郡南伊豆町 |
独立行政法人防災科学技術研究所 |
113.0m |
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