
導入の背景
- 海水管理が難しい(水質・水温)
- 北海道の冬の寒さが厳しい
- 地元連携が必要(漁協・組合員)
北海道豊浦町では、ナマコの陸上養殖を通じた水産業の活性化が目指されていました。
しかし、海水のろ過・水温維持など安定した水質管理が必要不可欠で、特に冬場の厳しい寒さへの対応が大きな課題となっていました。
加えて、地域と協働して事業を進めるには、漁協や地元組織との円滑な連携体制の構築も求められていました。
提案内容
- 海水処理設備導入
- 樹脂資材+耐寒設備
- 漁協と運営を協働
海水を取り入れ、ろ過・温度調整を自動で行うプラント設備を提案。設備構成には、ドリコの親会社である旭有機材株式会社の耐腐食性に優れた樹脂資材を活用し、長期使用における耐久性を確保しました。
加えて、北海道内での工事実績に基づいたノウハウを活かし、保温材の選定や配管レイアウト、流体制御による多重的な凍結防止対策を構築。
さらに、地元企業と連携し、日常運用や技術支援体制の構築も支援しました。


成果・導入効果
- 厳冬期も安定稼働
- 地域への経済効果
2024年6月、「北海道海洋生物研究センター」が豊浦町に竣工。導入した設備は厳冬期でも安定稼働し、北海道における民間運営の陸上養殖の可能性を証明するものとなりました。
地域との連携を通じて、地元経済や雇用の創出にも貢献しています。

