
導入の背景
総合建設会社であり、不動産事業やエネルギー事業を展開する日本国土開発株式会社様は、昭和50年代から仙台市内の泉ケ岳中腹に、約40ヘクタール(ha)の遊休地を保有しています。
IZUMI PEAK BASE®️は、その中の一部の用地を活用するというプロジェクトです。
当初から、温泉があるアウトドアリゾートというコンセプトを掲げ、新たな観光資源の創出を大きなテーマとして開発を計画されていました。
開発地が山間部という事もあり、水道が通っていないため、飲み水の確保が問題となりました。
提案内容
- 井戸水の鉄・マンガン除去
ドリコでは同時期に温泉の掘削を行っており、温泉開発と合わせて水井戸の掘削・井水給水設備を提案しました。
井戸水には鉄・マンガンが含まれており、飲用や用水として使用するために、基準値以下に除去する必要があります。
ろ過処理として、除鉄・除マンガン用ろ材を使用した接触酸化処理、処理水の塩素監視として、残留塩素濃度を自動監視して投入量を自動調整するシステムを提案しました。


成果・導入効果
- 通年で一定水温の井水の獲得
- 開発地での利便性
100mの井戸を掘削し、井戸揚水ポンプにて揚水量120L/分を確保しました。泉ヶ岳の地下水という事で、水温は年間を通して約14℃と、夏は冷たく、冬も適度な水温となっています。
当初は温泉井掘削から始まり、その後、場内の用水・排水処理設備の導入。事業部の垣根を越え全社一丸で取り組み、アウトドアリゾートの利便性と持続可能な運営を支えています。

