
導入の背景
- 夜間騒音
- 悪臭の問題
- 工場敷地に余裕無し
市街地にある同工場では既設の排水処理施設は回分式活性汚泥方式で、夜間にブロワの稼働音が近隣へ漏れるうえ、悪臭の発生も問題視されていました。
また設備のリニューアルを図るにしても市街地で工場内に空地は無く、設置スペースは現状のまま何とかしなければいけない状況でした。
提案内容
- 嫌気性処理の採用
- 既設ばっ気槽壁の防音利用
1日1バッチの回分式活性汚泥方式を連続の嫌気性処理に変えることで、ばっ気槽をまるごと空にして鋼板製円筒型のメタン発酵槽を設置することで設備改造を行いました。
またばっ気槽のコンクリート壁をそのまま残したことで、防音壁として利用しました。

成果・導入効果
- 夜間騒音解消
- 悪臭ゼロ
- 市街地でのスペース課題を解決
回分式活性汚泥方式用のブロワが不要となったことにより騒音は大幅に低減し夜間の苦情が解消。また、嫌気性処理は密閉式でバイオガスの脱硫処理を施すことで悪臭の発生も抑えられ、周辺環境へ配慮した排水処理を実現できました。
