ある大型の複合商業ビルでは、テナント数や来訪者が多く、日中は膨大な水を使用していました。
配管や設備の老朽化が進み、漏水や水圧の低下といったトラブルが相次ぎ、特に夏場やイベント開催時などのピーク負荷時には排水処理が追いつかず、悪臭の問題も発生していました。
しかしながら、営業を停止することが難しく、設備改修に着手しても夜間など限られた時間内で作業を完了させる必要があるため、計画の立案や施工手順が非常に複雑になっていました。
複合ビル・空港 building / airport

大規模施設を支える
省エネと安定運用
複合ビルや空港など、多くの人が利用する大規模施設では、
給排水、空調、衛生管理などの設備が常時稼働しています。
水道の使用量も膨大であり、トラブルやメンテナンスのタイミング次第では、
施設全体に大きな影響を及ぼす可能性があります。
課題

解決策
ドリコでは、設備の運転データを収集し、ピーク時とオフピーク時の水使用量を詳細に分析しました。
省エネ設計を取り入れた循環型の給排水システムを提案し、負荷の分散を実現しました。
また、スマートセンサーを活用した分析・試験により、異常値を即座に検知。
夜間や休日を活用した整備・小規模改修を計画的に進めることで、営業への影響を最小限に抑えながら設備更新を実施しました。
定期的な維持管理と遠隔監視システムによって、トラブルを未然に防ぎ、修理コストも削減しています。

成果
省エネ設計の給排水システムへの移行により、水使用量と電力消費の両面で10%以上の削減に成功しました。
設備の稼働状況は常時モニタリングされており、急な故障も早期に検知し、迅速に対処できるようになりました。
その結果、テナントや来訪者へのサービス提供が途切れるリスクが減少し、ビル管理コストの最適化や利用者満足度の向上に繋がっています。
