ある食品工場では、生産設備の増設に伴い洗浄水等の排水量が増加。水質も当初より高濃度となり、既存の排水処理設備では、水量・水質共に処理が追い付かず、自治体が求める排水基準値を超える事態が起こっていました。また既設排水処理設備から発生する臭気のクレームもあり、その対応も急を要する課題でした。
加えて、既設の排水処理設備が十分機能していなかったことから、既設の排水処理設備の改造と増設を検討することになりました。
食品・飲料 food

衛生基準と生産効率を
サポートする取り組み
食品・飲料工場では、製造過程やその設備の洗浄水などに大量の水を使用するため、排水処理が不可欠です。
ここでは、排水基準値のクリアはもちろん、個々のお客様のニーズに応じた排水処理システム構築のためのドリコの取り組みをご紹介します。
課題

解決策
ドリコでは、まず排水の水量確認と水質分析を行い、現状把握に努めました。更に環境薬剤部にて生物処理の連続テストを行い、難分解性や発泡による阻害についても調査を実施。これにより排水の本質を見極め、適切な処理方法を増設工事に採用しました。
あわせて、工事完了までの応急措置期間中には、環境薬剤部の各種製品を駆使して、自治体の排水基準値のクリアと臭気低減対策を行い、近隣の皆様に影響が及ばないよう心掛けました。

成果
設備完成後は、適正な排水量と負荷にて処理できていることから排水基準値遵守はもちろん、脱臭装置も追加したことで臭気のクレームもなくなりました。
応急処置期間中に使用していた環境薬剤部の製品である消臭剤については、その性能を評価いただき、消臭剤噴霧設備を追加設置しました。
また、省力化できる排水処理設備を導入したことから、商品生産効率を上げる一助にもなりました。
